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最強のユニット論
第1回 プラント・ツアー

 新聞の求人広告欄の中で、ある会社の募集案内に「会社説明会/オフィス・ツアーを開催いたします。時間内、随時、ご参加いただけます」とあった。数多くの募集広告の中で『オフィス・ツアー』というのは、ちょっと聞きなれない言葉ではないだろうか。
 この言葉から、むかしアメリカで研修中に教わった『プラント・ツアー』のことを思い出したので、少し説明してみたい。低迷を続ける昨今の業界にあって、積極営業のための、ひとつのヒントにはならないだろうか。

招待状

 この春、○○高校卒業の皆様。ご卒業おめでとうございます。そして進学、就職・・・それぞれの新しい門出を心からお祝申し上げます。これからは女性としての身だしなみにも、これまで以上に気をつけなくてはいけませんし、着用される衣類のお手入れには充分に配慮していただきたいものです。
 季節の変わり目にだけクリーニングすればよいというのは、もうむかしのこと。おしゃれな女性は、「着たらすぐクリーニングする」が常識。これによって衣類の寿命を伸ばし、いつも清潔なおしゃれを楽しむことができるのです。
 ところで、おしゃれに関心の高いあなた・・・あなたの大切な衣類がどのような手順で洗われ、仕上げられ、新品のようによみがえるのか、ご存知でしょうか。プロの私どものお店に一度おいでになって、現場の仕事をご覧になりませんか。ささやかな『プラント・ツアー』にご招待申し上げます。

 日時=○月×日 午後1時から(約1時間)
 場所=△△町×丁目 ○○クリーニング店

◆当日、ご来店の際、スカートかスラックスのどちらか1点ご持参の上、受付でプラント・ツアーの手続きをしてください。お帰りの際、ご持参いただいた衣類はクリーニングしてお返しいたします。
◆ささやかな茶菓と特別サービス券をご用意させていただきます。

 『プラント・ツアー』とは、この招待状の内容から、大体どのようなことかおわかりのことと思う。要するに、近所の高校あるいは短大を近く卒業するお嬢さんたち、すなわち、これからお得意様になりえる方々に、自分の店を開放し、プロのクリーニングの仕事を見てもらおうということである。

 他店の見学をしたことはあるが、自分の店を見学されたことはない、そんな人の方が多いと思う。
 この『プラント・ツアー』は、将来、お店のお客になってもらえるような若い女性に、クリーニング店の現場を見学してもらうことであるから、それなりの計画や準備が必要であることは申すまでもない。おおまかな運営方法を以下にまとめてみた。 

(1)招待客の選定

 アメリカの場合は、ハイスクールを近く卒業予定の近所のお嬢さんだったが、何もそれにこだわることはない。顧客名簿があれば、それから20名前後の女性を選んだり、リーダー格の奥さんに相談して、知り合いに声をかけてもらってもよい。前もって、日々のお客さんの中から候補者を絞り込んでおくのもよいだろう。ただチラシなどで希望者を募るのは感心しない。あくまでも特別のお客様としてのプライドを持たせる方がよい。
 場所や予算にもよるが、人数は1回20名くらいが効果的である。この中から、固定客やファンのでることを期待したい。

(2)招待状

 人選が終ったら招待状の発送となるが、ちょっと人目をひく丁重さが欲しい。結婚式の招待状のように、白い封筒に宛名も手書きで、返信用のはがきを同封して出欠の返事をお願いすること。

(3)会場の設営

 招待客接待のための適当なスペース(会場)が必要である。お店から少し離れていても可で、町内会の集会場やレストラン、公民館など探してみること。

(4)プログラム

 受付で招待客の確認。持参の衣類(スカートまたはスラックス)の受付と預かり証の発行。定刻になったら、まず簡単な挨拶と本日の予定を説明。担当者の先導でお店、工場(作業場)をゆっくりと説明しながら見学してもらう。質疑は納得いくまで丁寧に応答し、特に必要あるときは、後ほどのティータイムの時間に詳しく説明する。
 見学終了後は会場に戻り、軽食(またはケーキ)、飲み物をサービスし、随時、クリーニングについての質疑応答、お店のPRなどを行う。また専門の講師を呼んで簡単なセミナーを開くのもおもしろい。

(5)アンケートの実施

 アンケート用紙を用意して、記入をお願いすれば、貴重な資料となる。

 見学される立場になったとき、特に初めての場合、あれこれ考えすぎて疲れてしまい、結局は挫折してしまうことが多いようだ。実際に行うためのハードルは結構高いため、先ず、やってやろうという気力がなければできない。

▼お店も工場(作業場)も、現状のままで人に見せられるのだろうか。

 お客が中まで入ってきて、腰を抜かすようなことはないだろうか。クリーニングに対して、不信感を持つようなことにならないだろうか。
 清潔さを売り物にするお店は、第一印象が明るく清潔でなければ話にならない。だから準備の第一歩は整理、整頓、清潔、清掃である。

▼お店は顔。清潔でさわやか、そしておしゃれなお店づくりを。

  • 外装=お店を外からよく眺めてみる。外装全体は充分に整備されているかチェック。
  • 内装=内装全体の整備をチェック。ストック品の整理と区分、特にカウンター周辺の整理、整頓。およびカウンター係の服装や態度も。

▼工場はハート。血液(仕事)がいつも無理なく、無駄なく、スムーズに流れなければいけないが、そのためには整備されている機械類のバランスとレイアウトが問題である。
 『プラント・ツアー』実施の準備では、お店と同様に全体の整理、整頓、清掃による明るさと清潔さが大切である。

  • 不要な機器の排除。
  • 配管、配線の整備、特に蒸気漏れの処理。
  • 機器の整備、手入れ(ピカピカに磨かれているか)。
  • 見学用の通路は安全に確保されているか。

 この『プラント・ツアー』を機会に、お店も工場(作業場)も一新するようにしたい。特に働く人みんなの気分を活性化して、仕事に取り組むことは、いま一番求められていることであり、今後の方向付けにもなるであろう。


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最強のユニット論

【著者】

河本 実

2000年11月から2003年6月まで、クリーニングオンラインで連載した河本実氏の『最強のユニット論』。日本のユニットショップ(パッケージプラント)の第一人者である河本氏が、ユニットショップのあるべき方向性を示し、計26回にわたる連載は大きな反響を呼びました。

このコーナーでは『最強のユニット論』第1回から26回までを項目別に再編集してお届けします。ユニットショップ(パッケージプラント)のための情報、提案、アドバイスを御社の経営、営業にお役立てください。

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