年頭所感

特定非営利活動法人 日本繊維商品めんてなんす研究会

理事長 中村 美和子

中村理事長

 昨年12月8日青森県東方沖で震度6強の地震がありました。被害にあわれた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 私たちクリーニング業界にとっても昨年の後半には企業の買収や廃業等思わずドキドキしてしまうような情報が飛び交い、2026年も引き続き業界内に激震が走るであろうと言われています。新年はいったいどんな年になるのだろう?消費者はどのように変化するのであろうと考え調べてみました。ある調査会社のデータを見たところ、イギリスの消費者の63%がAIの台頭により、人間の作ったものに対してさらに価値を感じるようになったと回答しています。
 日本の消費者も57%がインフルエンサーから紹介される製品は購入しないと回答しています。つまり消費者は以前にもまして「すべてのものを自分で見極め、進めてくださる人の人間性を感じ、そこに価値を見出したものについては投資を惜しまない」このように受け取りました。

 昨年12月27日ビッグサイトで開かれたCLV21クリーニング産業総合展にて当会の理事たちが一丸となり「めざせ!C1グランプリ」を開催いたしました。その際にもテーマを「お店の売りを盛り込んだ接客」と定め各出場者には3回にわたってレッスンを施しました。私は合計15回のオンラインレッスンをいたしましたが、どの方もお店の売りアイテムは知っているもののお客様に詳細を聞かれたときに答えられることに限りがあることが分かりました。その後各自はご自分の会社の工場で職人さんたちにどんなところに注意してどんな気持ちで仕上げているのか、どんな洗剤を使って・・・など。
 すべての情報をお客様の前で出すわけではありませんがたくさんの引き出しを持っていないと本当の良さは伝わりません。実はこれこそが正にクリーニングアドバイザーの目指すところです。

 2026年の消費者は「すべてのものを自分で見極め、進めてくださる人の人間性を感じ、そこに価値を見出したものについては投資を惜しまない」と予想される中で、日本繊維商品めんてなんす研究会での学びはすべてを網羅しているといっても言い過ぎではありません。将来を見据えて大切な会社を委ねる後継者のかた、さらに今を悩む経営者の皆様、たくさんの情報が集まる学びの宝庫「日本繊維商品めんてなんす研究会」にお集まりください。理事一同心よりお待ち申し上げます。今年こそ良い年になりますように!

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