年頭所感

全国ふとんクリーニング協会

理事長 渡沼 進

渡沼理事長

 謹んで新年のお慶び申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症拡大により緊急事態宣言が断続的に繰り返し発令されるという異常事態が続いておりますが、感染対策とワクチン接種の促進などにより、国内では昨年10月以降感染者数が減少し社会生活も少しずつ戻りつつあります。欧米先進国ではワクチン普及による重症化率の抑制などから防疫措置の緩和が進み経済活動が再開されてきておりますが、オミクロン株の猛威が懸念され、まだまだ安心できる状況ではありません。

 この様な状況下、クリーニング業界ではテレワークや外出自粛の影響により外出着の着用機会が減り、ワイシャツやスーツ等ビジネス衣料をはじめ冠婚葬祭の自粛によるフォーマルウェアや着物等着用の減少などが需要に大きな影響を及ぼしています。新型コロナウイルス感染症拡大の第6波も予測されており、仮にコロナが落ち着いたとしてもクリーニング需要をコロナ前に戻すことは難しいとの見方が強くなってきています。

 そうした中、外出自粛による住環境の見直しや睡眠環境の改善と衛生意識の向上などから、ふとんクリーニングの習慣化は広がりつつあります。免疫力の向上のためにも睡眠の重要性があらためて見直されています。厳しい状況ではありますが「環境」「健康」「快適」を旗印とする当協会のふとんクリーニング事業は、将来に向けて期待されるビジネスであり、新たなニーズ開発と需要創造が可能な事業であることを再認識しています。

 当協会では寝具メーカー団体との協力関係を構築して新たな需要開発も進めております。枕の買い替えとクリーニングを促す「枕替えシーズン」の共同キャンペーンヘ向け、洗浄システムの構築とニーズを知るための消費者アンケート調査の実施など、枕洗いの習慣化への具体的な取り組みに加え、ダニ及びダニアレルゲンに対するふとん丸洗いの有効性を研究しアピールしていく取り組みも進めて参ります。

 皆様のご健勝とご多幸を心よりご祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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