新年あけましておめでとうございます。
　会員をはじめ業界団体、関係者の皆様方におかれましては、ご健勝で新年をお迎えになられましたこととお慶び申し上げます。
　また、平素より一般社団法人 日本リネンサプライ協会の事業運営に当たり、格別のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

　さて、昨年を振り返ってみますと、国内では９月の関東･東北豪雨で常総市の鬼怒川及び大崎市の渋井川が決壊するなど各地で甚大な被害をもたらしました。国外では１１月のパリで同時多発テロ事件がありました。この災害等で犠牲になられた方々、また被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
　しかし、喜ばしいこともありました。３月の北陸新幹線開業はこれまで東京から長野までの区間だったところに新たに長野から金沢が開通となり、沿線地域は観光や企業進出で賑わいを見せています。ラグビーのワールドカップ２０１５では、ランキング３位の南アフリカを破るという歴史的勝利を収めました。更に、感染症研究で大村 智北里大学特別栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を、ニュートリノに質量を発見した梶田 隆章東京大学宇宙線研究所長がノーベル物理学賞とお二方が１２月１０日にストックホルムで受賞されました。
　また、７月に「明治日本の産業革命遺産」（２３遺産）が世界文化遺産に登録されました。このことは、北陸新幹線の開業、２０２０年の東京でのオリンピックの開催と併せてリネンサプライ業界にとっても誠に喜ばしい限りであります。

　さて、本年は当協会が昭和４６年２月に設立して４５年目に当たることから、６月１７日の通常総会終了後に「創立４５周年記念事業」として記念講演、記念式典（大臣表彰等）、記念祝賀会を行うこととしております。
　また、会員相互の信頼と理解のもと、協会の事業活動の充実を図っていくべきであると考え、「衛生基準認定制度」、「技能実習講習会」と協会のレベルアップと技術力アップにつながるこの二つの事業に力を注ぐと同時に、リネサンプライ講習会の内容の充実を図って参ります。
　更に、平成２５年度から普及啓発事業としてリネンサプライ業とはどういうものかを周知して頂くため、ホテル･旅館の従業員の皆様或いは児童・学生を対象とした工場見学会を実施していますが、今年も工場数を増やして実施する所存です。
　その他、機関紙の発行等の事業活動についても各委員長をはじめ各委員の方々に知恵を出していただき、内容の充実を図って行くこととします。

　しかしながら、当業界においては円安による輸入品の高騰、また原材料の値上がりが工場経営を圧迫した年でもありました。そんな中で、私どもが今後やっていかなければいけないことは、お客様から適正な価格を頂くということに全力を傾け、経営基盤をしっかり固めていくことが一番大事なことではないかと考えます。
　改めてここに会員相互の信頼関係と協力によりこの難局を乗り越えて行く所存ですが、引き続き業界団体、関係者の皆様方のご支援ご協力をお願い申し上げます。

　最後に、業界関係の皆様方のますますのご発展とご繁栄を祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。