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7.小が大に勝つ

著者=河本 実


 小さくてもユニットショップが、大型チェーン店に勝つことができる。大型チェーン店は全体では何十店、何百店とあって、強大なパワーであることに間違いはないのだが、あなたが本当に戦うのは、その中の1店舗(1取次店)であって、いわば1対1の戦いである。それなら十分、勝算が考えられるのではないだろうか。全国には、大型店と競合状態にある小型店は数えきれないほどあり、互角に戦っている店や、完勝している店は、いたるところで見ることができる。

 お客の満足を満たすためのクリーニングの仕事は、繊細かつ複雑で、高い技術と経験が求められるものである。本質的に、オートメーション方式で大量処理するには、不向きであることはご承知のとおり。しかし大型工場では、多少の無理は承知の上で、いろいろと工夫をこらして大量処理を行っているが、お客に対して十分なサービスを提供しているかといえば、必ずしも、そうとばかりは言えないのが実情ではないだろうか。
 ある有名な経済学者が「大きくなれば複雑になり、複雑になれば衰退する」と言っているが、大型化することは、経営上数多くの危険分子を抱くことにもなって、経営を維持するのに並大抵の苦労では済まされない。小型店が競合する取次店を鋭く観察すると、必ず攻撃すべき弱点が発見されるはず。この突破口に対して、果敢な戦いを挑まなくてはならない。

 クリーニング業界では、経営の単位として、ユニットショップ方式が最も適切だと思うのだが、ユニットショップであれば何でもいいというわけではない。外観だけはユニットショップと称していても、その内容が伴っていなければいけない。
 ユニットショップに求めれらるものは、『明るさ』『清潔さ』『身軽さ』そして『単純さ』である。当初の計画のすべてに、この4つの条件が生かされていなければ無意味である。『明るさ』『清潔さ』はクリーニング業にとっての基本的条件だし、『身軽さ』『単純さ』は経営上の信条として覚えていてほしいと思う。


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