| (有)ブルースパイス・コーディネーターの岸和浩氏の小説・あとつぎ奮闘記「サンタの挑戦」。後継者問題を中心に営業、技術、管理など多岐にわたるテーマを小説スタイルでお届けしていきます。本連載は原則的に毎月更新。その都度、前回分に上書きされていきますので、お見逃しなく。 |
| 第33回「若い受付で変わる客層」 |
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ボクは6月にマリコと結婚し、本店(実家)の近くのアパートで新生活をスタートした。毎日二人でお店へ通って、受付と営業処理をしている。
ボクは(有)白猫クリーニングの正社員で、マリコはパートタイマー。合わせて月25万円の給料をもらう事になった。 お店には私生活を持ち込まないように、お互いを「店長」「白鳥さん(マリコの旧姓)」と呼び合って受付業務をしている。社長(父)は工場に、母は経理と家事に専念できるから助かっているみたい。父と母には、お互いを「社長」「猫野さん」と呼び合うように頼んだけど、照れくさいだろうね。また「猫野さん」が二人いたら困るので、ボクを「店長」と呼ぶことにした。 こんな小さなお店で何をカッコつけて・・と思うだろうけど、これが家族経営から組織経営へ変わるための第一歩なんだ。 お店のカウンターには「新人スタッフ」としてマリコ・・いや、白鳥さんを紹介するポスターを貼ってみた。社長は「そんな、他人行儀なことを!」と気に入らないようだが、お客様には好評である。いくら昔からの知り合いでも、仕事とお金をいただくわけだから、最低限のケジメは必要じゃないかな。その雰囲気づくりを店構え・人・接客でするわけさ。 そういえば、マリコが受付を始めてから本店の客層が変わった。パソコンで顧客データを検索すればわかるけど、既存客はそのままで若い女性とサラリーマンが増えているのだ。 マリコの受付応対を見ていて気づいたのは、
クリーニングする事が当たり前の壮年層と違い、若い世代はクリーニング+「価値あるサービス」にお金を払っていると思う。初めてのお客様にとってお店(受付)の第一印象は大切な判断材料だし、お店にとってはお客様が一人でも多く来店し、リピーターになってくれる事が大切なんだ。 クリーニング技術は社長(父)にまかせて、ボク達は「クリーニング」と「お客様の要望」がマッチングするような受付応対に努めよう。 |

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岸 和浩 有限会社ブルースパイス代表取締役・コーディネーター。 業種を問わず、営業部門の販売促進、各種団体の広報と製造部門の合理化について企画・提案を行い、その制作と実施をサポート。クリーニング業界では新機軸の販促システムの提供をはじめ、専門新聞紙上に数々の連載を発表しているほか、二世の経営を考える広場『リレーズ・プラザ』の事務局としての活動も行っている。 |